不安障害につながる神経症 [メンタル日記]
暗い夜道を歩く時や試験の前など心臓がドキドキして不安な気持ち
になることは誰にでもあります。
しかしこの様な不安にはきちんとした原因があり、その原因が取り
除かれれば不安は消えてしまいます。
俗に言うところの「心臓が強い人・弱い人」の差はありますが、心
臓が弱くてすぐドキドキする人も別に病気ではありません。
普通の人よりも多少神経が過敏なだけです。
ところがこの様な原因がはっきりしている不安と違い、原因がはっ
きりしないままに突然不安感が襲って来て自分で制御出来なくなる
人がいます。
その様な人には次の様な症状が現れます。
まず心臓の鼓動が早くなり、めまいがして、座らないと転んでしま
いそうになります。
呼吸がうまく出来ずに手足は感覚が麻痺したようになり、体中から
冷や汗が出て来ます。
胸のあたりが締めつけられる様で心臓発作がおこるのではないか、
どこか悪いところがあるのではないかとますます不安になります。
でも心臓に病気があるわけではありませんので、決して死ぬという
ことはありません。
この様な症状がかなり長い間続き日常生活にも支障を来たす様な状
態になれば、それは立派な病気です。
医師はこの様な患者を「不安障害」と診断します。
不安障害は以前は神経症と呼ばれていましたので文献などによって
は今でも神経症という言葉が出て来ますが、不安障害と神経症は基本
的に同じ精神の病気です。