投影と逃避について [メンタル日記]



不安障害の症状になる要因としての投影逃避についてです。


【投影】

投影は、本当は自分が持っている心理を、あたかも相手が持ってい
る様に思い込もうとする心理です。



例えば会社で大嫌いな上司と毎日一緒に仕事をしているとします。
もちろん自分が上司を嫌っている感情を表面に出すことは出来ませ
んから、一生懸命感情を抑圧することになります。



しかし上司とは嫌でも毎日顔を合わせるのですから、心理的に非常
に強い葛藤状態になります。



これはとても苦しい状態です。



そこでこの苦しさから逃れる為に無意識の内に自分が上司を嫌って
いるのではなく、上司が自分を嫌っているのだと思い込もうとしま
す。


つまり自分が相手を嫌っているのなら苦しさの責任は自分にあるの
ですが、それを

「相手が自分を嫌っているのだから、これは自分の責任ではないんだ」

と思い込むことで逃れようとするわけです。



これが投影という心理現象です。



そして、逃れようとする心が高じると、逃避行動につながります。





【逃避】

逃避は、文字通り苦しいことから逃れようとする心理です。



これは、不安障害でなくても「現実から逃げ出したくなる」
と言う場面を想像してもらえば、誰にでもあることです。



不安障害の元になる心理的な葛藤からとにかく逃げ出すことで、自
分自身を守ろうとする防衛機制です。



この状態が進むといわゆる「登校拒否」「出社拒否」につながり
ます。



そうなると自分でもこれでは駄目だということが分かっているだけ
に、情け無い自分に対する自己嫌悪で益々状態が悪化して行きます。



不安障害の場合は、特に自分を守ろうとする防衛機制
強く働くことになりますので、一般の人の症状よりも極端に
反応するわけです。



最悪の場合は、リストカットや自殺につながることもあります。










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