遺伝的な影響 [不安障害の原因]
不安障害と遺伝の関連性についてです。
不安障害のある人の脳は、普通の人の場合に不安や恐怖と
感じない状況を、不安や恐怖と感じ取ります。
不安障害を持つ人の脳は、ある程度の不安要素があることは
確かだが、普通の人はそれを不安や恐怖と感じない程度の
曖昧な状況を、確実な不安や恐怖と認識して過剰反応するのです。
不安障害の発作を引き起こす原因となるものは他にもあります。
そのひとつは遺伝的な影響です。
不安障害を持つ人の家系を調べると、同じ家系の中に
不安障害やうつ病、アルコール中毒などの患者がいる確率は、
一般の家系よりもはるかに高いという結果が出ています。
うつ病やアルコール中毒なども、心理的な不安や恐怖など
内面的なものがその根底にあって発症します。
もともと不安障害に罹りやすい体質を持つ人が、その周辺の環境など
によって、何かのきっかけで不安障害になったり、うつ病になったり
アルコール中毒になったりしますが、根っ子の部分は
全部同じ遺伝子です。
もちろん不安障害と遺伝の関係はまだはっきりと
解明されたわけではありません。
従って、現状はまだ仮説の段階ですが、不安障害の患者がいる
家系には、他にも同類の患者がいる確率が、他の家系よりも
高い事実は否定出来ません。
⇒【パニック障害の原因】