ストレス原因説 [不安障害の原因]



不安障害の原因としては「ストレス原因説」は以前から有力です。


ストレスと言えば、現代社会がストレス社会と言われるくらい
ほとんどの方が抱えているといってもいいかもしれません。


ストレスがあれば必ず不安障害になるのか?と言われれば
ならない人のほうが多いのです。



それは、ストレスのタイプによっても変わるようです。



最近は職場の人間関係や借金、家庭の問題などで様々な
ストレスを抱える人が増えています。


ストレスと不安障害の因果関係もまだはっきりと解明されてる
わけではありませんが、ただ不安障害のひとつである

「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」
は、何か大きなショックを受けた後に患者が急増することが
分かっています。


例えば大きな自然災害や戦争などのショックです。



日本で心的外傷後ストレス障害(PTSD)という病名が一般に
知られる様になったのは阪神・淡路大震災の後、被災者の中から
多くのPTSD 患者が出たことがきっかけでした。



アメリカなどでPTSD が知られる様になったのはもっと古く、
第一次世界大戦の頃から研究が始まり、ベトナム戦争での
兵士の患者急増で広く一般に知られる様になりました。



又、不安障害の患者には幼少時に大きなショックを受けた、
いわゆる「トラウマ」がある人が多いことも知られています。



ただ大災害や戦争、又は幼少時のトラウマなどではなく、
現代社会における様々な環境によるストレスが、不安障害の原因
になるということもあります。


もっともこれは人によって差があります。



例えば国民の金メダルへの期待を一身に背負ったオリンピック代表
選手などは、多分普通のサラリーマンなどとは比較にならない猛烈
なストレスを感じていると思います。



でもオリンピックの代表選手が何等かの不安障害になったという話
は聞いたことがありません。



「オリンピック選手と比べられても困る」


と言われそうですが、確かにメンタル面での強化をしている場合も
多いそうです。


ストレスが原因ということについては、少なからず納得する部分も
あるかと思いますが、不安障害には個人の性格的な部分も影響する
と言われています。


不安障害を持つ患者の性格を調べてみると、「興奮しやすい」、
「臆病」、「神経質」、「内気」という様な性格に共通点があると
いうことが分かっています。


この様な性格の人は、様々な場面で自分の主張を十分に述べることが
出来ず常に他人に圧迫されることが多いので、その結果「孤独感」、
「追い詰められた感じ」、「息が詰まりそうな感じ」などを持ち続け
る様になります。



この様な陰にこもった感情を称して「陰性感情」と言いますが、こ
の様な陰性感情を持った人は何かのきっかけで不安感情が高まり、
それが高じるとやがて不安障害を発症します。



人それぞれに顔形が違う様に、ストレスにも耐性の高い人と低い人が
いますので、同じ環境に置かれても不安障害になる人とならない人
がいます。


従って、ストレス原因説も当ってはいますが、それが原因の多くを
占めているとは言い切れないのです。



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