パニック障害とうつについて [うつ(うつ病)について]
パニック障害患者がうつになることがあるというお話は
このブログでもさせていただきました。
⇒うつ病(二次的うつ)について
パニック障害を患う方が、うつ病を併発するという場合ですが、
特徴的なのは、常に気持ちが沈んでしまい、くよくよして
落ち込んだ状態が続くことです。
パニック障害だけでもイヤなのに、うつ病まで併発するのは
とても辛いものがあります。
本人は勿論ですが、家族をはじめまわりの人もどう対応して
いいのかわからなくなるでしょう。
パニック障害とうつは、表裏一体と言われているように、
投薬治療においてもパニック障害に抗うつ剤が使われる
ことでもおわかりいただけると思います。
病気の順番は、パニック障害からうつ病へという場合が多い
のですが、稀にうつ病を先に発症してパニック障害を発症する
と言う場合もあるそうです。
パニック障害からどうして「うつ病」になってしまうのか
ということですが、パニック障害の代表的な症状のひとつに
「パニック発作」がありますね。
パニック発作を一度おこして、その後パニック発作の回数が
増えてくると、次に起きる発作に対して不安になります。
これが予期不安といわれる症状です。
⇒パニック障害の予期不安・不安発作
またあの苦しい発作が起きるのではないだろうか?
という意識が常に頭から離れなくなり、発作を起こした場所や
乗り物などに対して強烈な恐怖を感じるようになり「広場恐怖」
を引き起こします。
⇒パニック障害の広場恐怖
そして、広場恐怖がひどくなるにつれ、外出をすることが
できなくなり、仕事や学校へも行けなくなります。
こうなると通常の社会生活ができませんので、いわゆる
「引きこもり」の状態になります。
この「引きこもり」から抑うつ状態がひどくなり、どんどん
自信を失って本当の「うつ病」を発症することになります。
このように、いったんうつの症状が出てしまうと、患者さん本人が
辛いばかりか、治療にも時間が長くかかってしまいます。
ですからうつ症状が出る前に、なるべく早くパニック障害の治療を
始める必要があるのです。
⇒うつを改善・克服【うつ病の治療法】