強迫性障害(OCD)について [強迫性障害]


強迫性障害(OCD)の症状は、現実にはありえないような
意味の無い不安感が常に頭に浮かび、その気持ちを振り払う
為に他人から見れば、考えられないような、強迫的な行為を
行います。


そしてその症状が進むと、強迫的な行為自体に自分の心を
コントロールされるようになっていきます。


例を上げるとすれば、不潔的な強迫、俗にいう「潔癖症」
という状態になり、潔癖に取り付かれる人がいます。


例えば、トイレに行く場合などは、手に直接細菌や汚れが
つかない様に、ドアノブの開閉に、ペーパータオルを使う
までは良いとして、それでもまだ自分の手に細菌が残っている
様な気がして手の皮が、擦り切れそうになるまで長時間掛けて
何回も洗面所でごしごし手を洗ったりします。


身の回りを清潔に保つことは、もちろん悪くはないのですが、
この場合は手に触れるものの表面にある細菌まで気にかかり、
手を洗い始めると止まらなくなるわけです。


更に潔癖症が高じると、他人が使った食器などは全て不潔な
気がして、レストランで食事も出来なくなります。


こうなってくると、それは病気の一歩手前と言えます。


この状況にまでなってくると、正常な社会生活にも支障を
来たす様になります。



また、強迫性障害の人は自分の外見に納得が行くまで、
時間をかけて何度も何度も鏡を見ます。


それは他人の中にいる自分が、まわりの人と比べて場違いに
ならないかを、極端に気にしてしまうからです。


強迫行為で一般的なものは、出かける前にガスの元栓を
何度も確かめる行為です。



又、必要のない物をやたらと蓄えたり保管したりする人
もいます。


強迫性障害の人は、自分が行っていることが少し変だとは
思っても、異常な行為とまでは感じていないのです。



強迫性障害(OCD)は、普通の人が気にしないような物事を
何度も繰り返しチェックする、又ある物が同じ場所にあるか
どうかを何度も確認するなど、この様な強迫行為をすること
によって彼等は一時的に不安から解放されているのです。


強迫性障害(OCD)の患者数は、世界で約5,000 万人程度
と思われています。


男性も女性も同じように罹り、たいていは子供から大人に
かけての時期に症状が始まります。


その症状は単独ではなく不安障害不安発作、うつ病、
摂食障害などを併発する場合もあるので、注意が必要です。








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