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パニック障害の予期不安・不安発作 [予期不安]

パニック障害の症状に、予期不安というものが
あります。



予期不安は、予期という言葉からもわかるとおり、
まだ起こっていない未来に対する不安です。



実際には起こっていないことに対する不安なので、
一般的に解釈すれば、心配性とか取り越し苦労などと
間違えられます。


ところが、パニック障害における予期不安というのは、
一般的な「心配性」などとは、訳が違います。



「私は心配性なんです・・・。」


そういう人は、パニック障害ではなくても大勢います。



パニック障害でいう予期不安とは、脳に原因があるもの
ですから、周囲も一般的な解釈では理解できないことも
多いのです。



予期不安の具体的な症状は、


「又、あの恐ろしい発作が起きるのではないか」

という、今までに体験した発作や場所、記憶が原因で、


「死んでしまうのではないか?」


「誰も助けにやってきてくれないのではないか?」


「恥をかいてしまうのではなか?」


「またそこに行けば」「その状況になれば」


「自分はパニックになってしまうのではないか?」



というような、一種の暗示的な不安に陥ってしまうことです。


そして、以前パニック発作を経験した場所へ行ったり
経験したことなどが引き金となって、予期不安に陥り
「不安発作」を引き起こしてしまうのです。


例えば、戦場での体験や、最近で言えば東日本大震災などの
恐ろしい体験のトラウマを抱えている場合に、音や、匂い
などのきっかけで、その記憶が蘇って急に不安感が襲ってきて
パニックになる場合もそうです。


この様に昔の強烈な記憶が蘇えるのはフラッシュバックといい
ますが、精神的な病ではよく起きる現象です。


但し、予期不安とそれに続くパニック発作は同じ状況下で必ず起
きるというわけではなく、発作が起きたり時には全く起こらない
こともあります。


つまり条件が整っていても、フラッシュバックは必ずしも起きる
わけではないのです。



ですから、一度発作を起こした後に病院に行って診てもらっても、
「何の異常もありません」といった診断をされるかも知れません。


この様にパニック発作にはある意味気まぐれなところがある為、
原因を把握しにくい精神疾患といわれます。


パニック障害であれば、身体に異常は見つからないのですから、
内科では異常なしと 診断されると、患者はその原因不明の発作に
対して余計不安をいだくようになり、 ドクターショッピング
(病院を次から次へと変えること)をする人も多いのも
このような理由からです。







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パニック障害を改善・克服【パニック症候群の治療法】

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