不安障害の抑圧とは [メンタル日記]
抑圧というのは、例えば過去に何かの理由で人前で大恥をかいた様
な場合、その嫌な記憶を無理やり忘れ去ってしまいたいとする心の
働きです。
しかし実際にあった事実を過去にタイムスリップして無くすことは
出来ません。
それを無理やり忘れようとするのですから、どうしても精神的に不
安定な状態になります。
何故ならばいくら忘れ去ろうとしても心の奥底には事実は事実とし
て記憶されていて、何かのきっかけでその記憶が蘇えって来ます。
この嫌な記憶は忘れ去ってしまいたい自分と、現実は現実として忘
れられない自分は常に心の中で戦っている為、これが心の葛藤にな
ります。
心の中で葛藤が起きると時にはそれが外観上不適切な行動になった
り、動悸や発汗、体の震えなどの病的な症状になって現れます。
不安障害じゃなくても、忘れ去ってしまいたい記憶というのは、
誰しも1つや2つはあるのではないでしょうか?
私も、絶対に忘れたいと思う記憶が2つあります。
そして、それは何かのきっかけでふと思い出すことがあります。
でも、本当は思い出したくない、要はその記憶を消して
しまいたいと強く感じているものです。
思い出した時には、とてもイヤな気分になりますし、
場合によっては、情緒不安定ぎみになったり、
自己嫌悪になったりします。
不安障害の抑圧症状は、このイヤな記憶が蘇った時に
神経症と言える症状が出ることです。
単にイヤな気持ちになるだけでなく、身体に不調をきたす
ような病的な症状が出るという場合は、神経症を疑ってみる
必要があるでしょう。