パニック障害の経過について [パニック障害の経過]


パニック障害発症の時期はいろいろですが、パニック障害は
早期成人期(10代~20代)が多く、米国の調査では後期青年期と
30代半ばとの二つの山があるといわれています。



発症後の経過は、寛解と増悪をくりかえす慢性経過が一般的です。




パニック障害や不安障害はほかの精神障害の併存が多いことも特徴の
ひとつですが、そのことも経過に影響を与えます。


⇒パニック障害に併発の恐れがある病気



とくにうつ病(大うつ病や気分変調性障害)、二次的うつや統合失調症
アルコール・薬物依存、パーソナリティ障害などが加わると、症状が
悪化し経過が長引くことが分かっています。



初診時までの罹病期間が長い、ソーシャルサポートが乏しい、といった
環境も経過を長引かせる要因とされています。




慢性精神疾患に共通することですが、パニック障害や不安障害は症状
そのものによる苦悩だけでなく、能力障害や機能障害が仕事や日常生活へ
与える影響が問題で、QOL(Quality of Life, 生活の質)の低下を招き、
その程度はうつ病にも劣らないといわれています。




従って、治療では症状を軽減させるだけでなく、症状があってもそれを
制御しながら、仕事や日常生活をいかに維持していくかが重要な目標に
なります。











⇒うつを改善・克服【うつ病の治療法】
nice!(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:健康

パニック障害に効くサプリメントとは? [サプリメント]


治療法とは言えませんが、アロマによるリラクゼーション
のように、サプリメントも上手に摂ることでパニック障害に
効果的な場合もあるようです。



パニック障害やパニック症候群に効果がある(と言われる)
サプリメントについてです。



パニック障害に効果のあるサプリメントは無いのだろうかと、
調べてみました。



ただしサプリメントは、効果や効能を保証できるような医薬品
ではありませんので、あくまでも食品として、また自己責任が
必要なものということは忘れないでください。



結論からいいますと、パニック発作を防いだり抗不安薬の代わりに
なるような効果を期待するサプリメントはありませんでした。



考えてみれば、あったら誰でも飲んでいるわけですから病院の処方が
必要なくなってしまいますね。



ただし、直接の効果は期待できないのですが、間接的にどうも活用
できるらしいサプリメントはありました。



パニック障害の原因の一つと言われているが、脳内にある
「セロトニン」という物資が不足するとパニック障害になりやすい
という説があります。



調べてみると、「セロトニン」を含むサプリメントがありました。



セロトアルファ(アイシー製薬)






他には


キチン・キトサンを原料としているサプリメントは、パニック障害
の症状を改善してくれる効果があるとされています。



キチン・キトサンが、セロトニンの量をコントロールする脳へと
働きかける効果があるとされています。


また
イチョウ葉エキスが、神経の疲れを取ってくれる働きがあるらしい。



実際に効果があるとされているハーブとしては、
セントジョーンズワートというハーブがあるそうです。



パニック障害の治療にはSSRIという薬が用いられますが、
それと同等の薬効があるという治験結果があるようです。



ただし、残念ながら、日本では薬用のセントジョーンズワートは
無いそうで、サプリメントとしてはドラッグストアなどにあります。








その他ビタミンB群が脳内の精神安定物質を作るのに必要で
精神の安定にいいという情報もありました。



特に鬱病には効果があるとのことです。


このようにいくつかの効果がありそうな?サプリメントを
見つけましたが薬と一緒に飲むと、効果を下げたり、
良くない場合もあるようです。



サプリメントは、どうしても自己責任になりますので、
正直私としては、あまりおすすめできません。



セントジョーンズワートのような同じような効果のある
抗うつ薬を処方されている方は、過剰摂取となる可能性も
否定できず、サプリメント自体の安全性や効能的部分に信憑性?
や疑問を感じます。


パニック障害患者の方は、サプリメントを飲む場合も担当医と
相談され慎重に対応されるほうがいいでしょう。



個人的には、ビタミン剤程度のサプリメントならばいい
と思いますが、どうしてもという場合は、パニック発作の
お守り程度に「持っている」くらいがいいのでは
ないでしょうか。



⇒パニック障害の治療法














nice!(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:健康

パニック障害は「保険適応疾患」? [保険適応疾患について]

map33.jpg

パニック障害やパニック症候群は、「保険適応疾患」なのか?
というお話です。


日本の保険制度は何だかんだと文句を言われていますが、
実は世界的に見れば非常に優れた制度です。


ご存知の方も多いと思いますが、アメリカには日本の様に
国が管理する医療保険制度はありません。


何故無いかと言えば健康保険制度に慣れた日本人には信じられない
かも知れませんが、国による医療保険制度にアメリカ市民の多くが
反対するからです。


アメリカでは医療保険は個人で民間の保険会社が提供する医療保険
に加入します。

ですからはっきり言って保険料の払えない人は例えガンで死にそう
になっていても、病院へ行くことは出来ません。


保険が無ければ目の玉が飛び出る様な料金を請求されるからです。


そんなお金が払える位ならちゃんと保険に入っていますね。


ただ保険に入っていない人についても地元の行政機関に問い合わせ
れば、治療を受けられる施設を紹介してもらえます。


これはケガや内臓疾患だけでなく、不安障害などの様な心の病の場
合でも同じです。


アメリカでは貧しい人が見殺しにされているわけではありません。


日本の場合は、パニック症候群やその他の心の病はおおむね
「保険適応疾患」になっていますので、治療や薬にかかる費用は
ほとんど保険でカバー出来ます。


ですからパニック障害の症候が現れたら、まずは保険証を持って
病院へ行きましょう。


注意点としては、薬物療法、認知行動療法、運動療法などは
保険適用らしいのですが、心理療法が保険適応が確立されて
いないらしいので、確認が必要です。


病院と個人のメンタルクリニックなどでは、治療によって
保険適応に違いがある場合もあるらしいので、まず確認を
して診察を受けるようにしましょう。


因みに、保険適応されていない場合の心理療法については
10分あたり1,000円前後かかるというクリニックもあります。


もちろん治るのなら、お金の問題じゃないという意見も
あるでしょうが、パニック障害の治療については長期に
渡る場合も少なくありませんので、できるだけ負担が
少ない方法を選択したいものです。


自宅で、自分で行うパニック障害改善法もありますので、
よろしければ参考にご覧ください。

⇒現役精神科医によるパニック障害克服プログラム

⇒身体からアプローチするパニック障害克服プログラム









nice!(0)  トラックバック(3) 
共通テーマ:健康

トリプトファン・セロトニンの不足 [不安障害の原因]



不安障害のひとつであるうつ病は、脳内にある「セロトニン」
という物資が不足するとなりやすいと言われています。


このセロトニンという物資は、「トリプトファン」という
必須アミノ酸が原料になって体内で合成されます。


必須アミノ酸は体内では作られませんので食事から摂取すること
になりますが、トリプトファンは肉、魚、豆類、乳製品、ナッツ
などたんぱく質が多い食材に豊富に含まれています。


これもダイエットなどの結果不足しやすいので注意してください。


薬の副作用やある薬の服用をやめことがきっかけで不安障害に
なることもあります。


アルコールやカフェイン、風邪薬、消炎剤、ニコチン、やせ薬
など、原因となり得る薬は様々です。


昔から「薬と毒は紙一重」と言われる様に薬というのはある人には
体に良い効果を現しても、別の人には同じ薬が悪い影響を及ぼす
ことがあります。


又、覚せい剤などの薬物の常用も精神の不安定をもたらし、
不安障害の原因になります。


大勢の人の前で話したり入社テストの面接を受けたりする場合、
心臓がドキドキしたり喉が渇いたり手足が震える様なことは
誰もが経験することで、それは何も問題はありません。


しかしそれが度を越して人と合うのが怖くて学校や会社にも
行けない、それどころか外出するのも怖いということになれば
これは「社会不安障害(対人恐怖症)」と呼ばれる立派な
不安障害の症状です。


この対人恐怖症は結構その予備軍が多く、だいたい10 人に1 人
程度の予備軍がいると言われています。



特に20 代~30 代位の若い女性にその傾向が強く、女性の場合は
男性の約2 倍の予備軍がいるそうです。


もちろんそのほとんどは単に人前で話すのが苦手で結婚式の
スピーチを頼まれるだけで寝られなくなったり、初対面の人と
話をすると顔が赤くなるなどの一般的な症状だけで終わります。


対人恐怖症が高じていわゆる「引きこもり」になる様な人は
神経質でもともと小さな失敗などに何時までもこだわったり、
子供の時から怖がりで不安感を持ちやすいなどの特徴が見られます。


又、子供の頃に人見知りが強い子供だった人も、成長して
対人恐怖症になる人が多いと言われています。


世の中には何事も完全にこなさなければ満足しない、いわゆる
「完璧主義者」と呼ばれる人がいます。


このタイプの方には真面目で勉強も仕事も出来る人が多いのですが、
一歩間違うと不安障害になりやすいタイプでもあります。


なにしろ完璧主義者ですから、自分のちょっとしたミスも
許せません。


例えばたまたま大勢の人の前で話をした時に話しの内容を
度忘れしてとちったとします。


するとその時の屈辱感、自己嫌悪間が何時までも尾を引き、
結果はそれがトラウマになって、それ以降人前で話そうとすると
動悸、震え、発汗など不安障害の症状が現れ、やがては人前に
出るのさえ怖くなります。


以上お話しした様に不安とそれによって引き起こされる不安障害は
単一の原因ではなく、様々な原因や周囲の環境によって引き起こさ
れるものと考えるのが妥当なのです。



⇒【関連性のある障害】










nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

食事との因果関係 [不安障害の原因]


きちんと食事を摂らないことも、不安障害の原因になる
と言われています。


もちろん不安障害の原因は食生活だけではありませんが
ある特定の栄養素が不足するとストレスに対する耐性が
弱くなったり、常に精神が不安定になりやすいと
言われています。


一例を挙げれば次の様な栄養素です。



【カルシウム】
カルシウムが不足するとイライラしやすくなります。

すぐに怒り出す人を称して

「あいつはカルシウムが不足している」

などということがありますが、それは本当のことなのです。


カルシウムの多い食材は骨ごと食べることが出来る小魚や
チーズ、納豆などの大豆製品です。


カルシウムの吸収を良くする為にはビタミンD が必要ですが、
ビタミンD は干しシイタケなどに多く含まれています。



【マグネシウム】
マグネシウムには上記のカルシウムの働きを調整する作用が
あります。

マグネシウムが多く含まれている食材はピーナツやアーモンド
などのナッツ類やひじきなどです。

大豆やその加工食品の納豆にも多く含まれています。



【ブドウ糖】
ブドウ糖は脳も含めた体のエネルギー源です。

不安感情は脳の働きによって起きるものですから、
脳は常に活性化しておくことが重要です。

ブドウ糖はご飯やイモ類、砂糖、果物などに多く
含まれています。

若い女性に多いスリム願望で、これ等の食材を敬遠するのは、
ストレスに弱い体を作ることにつながりますので要注意です。

ダイエットのために、なくてはならないブドウ糖が極度に
不足した場合などがよくあり、食事の量だけを単に減らす
というダイエットは、必要な栄養素を欠落させます。

不安障害患者がダイエットをしている、過去にしていた
と言う場合も少なくないのです。


⇒パニック障害の原因










nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

個人の性格の影響 [不安障害の原因]


不安障害には個人の性格的な部分も影響すると言われています。


不安障害を持つ患者の性格を調べてみると、「興奮しやすい」「臆病」
「神経質」「内気」という様な性格に共通点があるということが分
かっています。



この様な性格の人は様々な場面で自分の主張を十分に述べることが
出来ず常に他人に圧迫されることが多いので、その結果「孤独感」
「追い詰められた感じ」「息が詰まりそうな感じ」などを持ち続け
る様になります。



この様な陰にこもった感情を称して「陰性感情」と言いますが、こ
の様な陰性感情を持った人は何かのきっかけで不安感情が高まり、
それが高じるとやがて不安障害を発症します。



リラックスして、あまり物事にこだわらずに力を抜いて…と
周りの人は簡単に思うのですが、それが簡単にできるくらいなら
不安障害にはなりません。



持って生まれた性格というのも、努力次第で改善する場合も
多いのですが、やはり時間と忍耐力は必要です。



ただし性格については、「暗い」とか「内気」とみられる場合も
実は「心配性」とか「苦労性」と自分自身で思い込んでいるという
場合も少なくないのです。



本来は、明るくさっぱりとした性格を持っているのに不安障害に
なる場合などは、周りに気を遣いすぎる環境に置かれている
ことが多いのです。



職場であったり、学校であったり、時には親との同居家庭
環境が原因だったりします。



環境をガラッと変えてみるというのも有りですが、それは
担当医との相談をしながらすすめるべきです。



性格が影響していると判断された場合には、心理療法が
効果的ですが、中でも自分の不安・心配の受け止め方が
偏っているのではないかと検討し、認知の誤りを訂正する
認知療法が有効と言われています。


⇒全般性不安障害(GAD)









nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康
パニック障害を改善・克服【パニック症候群の治療法】

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。